東京女子医科大学の
同窓会組織から
勤務実態のない
職員に
給与が
不正に
支払われた
疑いが
持たれている
事件で、
この職員は2
年間で
およそ2000
万円を
受け取ったとみられることが、
捜査関係者への
取材で
分かりました。
同じ時期に勤務していた別の会社からも給与を受け取っていたということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
東京 新宿区にある東京女子医科大学の同窓会組織「至誠会」をめぐっては、当時、在籍していた50代の職員に対し、給与が不正に支払われた疑いが持たれていて、警視庁は29日、関係先として大学の本部や、岩本絹子理事長の自宅を含む十数か所を特別背任の疑いで捜索しました。
捜査関係者によりますと、元職員は、2015年に「至誠会」が運営する「至誠会第二病院」の職員として採用されましたが、2020年5月からおととし3月にかけて、勤務実態がないにもかかわらず、およそ2000万円を受け取っていた疑いがあるということです。
この期間、元職員は、大学が業務を委託した別のコンサルティング会社の社員として勤務していて、その会社からも給与を受け取っていたということです。
「至誠会」は当時、岩本理事長が代表理事を務め、50代の元事務長が給与を管理していたということで、警視庁は、“二重に”給与が支払われた詳しいいきさつを調べています。